Part-3 エンジンオーバーホール編 【MTREC化】

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入手したMTRECエンジンは素性がわからないのでバラすことにした。

このためにE07Aのサービスマニュアルを入手した。
各ボルトのトルクやオイルクリアランスの数値はこれがないと判らない。

なお私はド素人なので、このページは参考にしないでほしい。

E07Aのサービスマニュアル
オートメカニックのビート特集

しばらく前に買ったオートメカニックも引っ張り出してみた。

タイミングベルト外し&ブロック分離

補機類はエンジンを運ぶ時にはずしてある。

次はタイミングベルトを外すのだが、
まずはクランクプーリーを外す必要がある。
これが高トルクで締まってるので難儀した。

ベルトカバーを外す

なんと言ってもエンジンが「ただ置いてあるだけ」なので、スピンナーハンドルを掛けるとエンジンが転がってしまいボルトに力を掛けられない。しかもプーリーの廻り止めのSSTが要る。

前、HH3のタイミングベルト交換した時はエンジンが車載状態だったので長いスピンナーハンドル一本で緩められたのだが今回は無理だった。しかもHH3のプーリーには4個の穴が開いてたので廻り止めSSTを自作したが、今回のクランクプーリーには穴が無いので使えない。

クランクプーリーは鬼トルクで締まってる。
スピンナーハンドルとホンダ用クランクプーリーSST

結局、長いスピンナーハンドルをもう一本新調した。丁度アストロプロダクツでセールしてたのでソケット付きで安く入手できた。ちなみに電動インパクトレンチでは全く緩まなかった。

パイプで延長

結局スピンナーハンドルをパイプで延長して緩んだ。

タイミングベルト

タイミングベルトやテンショナーをサクサク外していく。バラすのは簡単である。

シリンダーブロック
シリンダーヘッド

ウォーターラインの錆が酷い。放置期間が長そうだ。

ウォーターラインが錆っ錆

ヘッドオーバーホール

ヘッドだけ家に持って帰ってバラした。

ヘッドをバラす
ヘッドの部品を洗浄する
オイル焼けはキレイに取れる!

パーツの洗浄にはモノタロウの粉のパーツクリーナーを使った。これが結構強力で、オイル焼けがキレイに取れる。

ウォーターラインの錆は、ウォーターラインの穴を塞いでリン酸系錆取り剤を注入して取った。

モノタロウの粉状パーツクリーナーを使用した

Ex側のロッカーアームシャフトが交換されているっぽい。
こいつがひどく摩耗するんだけど、距離走ってるエンジンの割に摩耗度が少ない。そもそも形状がE07Z用だ(品番統合されてる)。一度オーバーホールされてるのかもしれない。

ロッカーアームシャフト

ヘッドが歪みを確認するためにストレートエッジを買った。モノタロウの激安品だけど、今回の用途では十分だと思われる。

激安ストレートエッジ 7000円

ヘッドのポートはリューターで軽く研磨した。リューターは先輩から借りた。アストロプロダクツのペンシルリューターはかなり使える。

ポート研磨してみる

ついでにロッカーアームの軽量化もしてみた。

ロッカーアームの軽量化

色々飛ばしてるけどバルブの擦り合せをする

バルブの擦り合せ

が、ここで問題発生!

IN側のバルブが曲がっているのである!!!
擦り合わせる前にボール盤でカーボンを落としたのだが、その時は気付かなかった。
どこで曲がったのか判らない…… 仕方ないので新しく買った。
現行のE07Zのバルブが使える。 14711-PFB-000 1本1000円だったので案外安い。
Ex側は問題なかった。

インテークバルブ

シングルカムなのに12バルブあって、部品点数が多い。

だいたい組み上がったヘッド

シリンダーブロックオーバーホール

シリンダーブロックのオイルパンがトラブった。

エアコンコンプレッサーのステーのボルトが1本固着していて頭が千切れてしまった。
センターに穴を開けてエキストラクターで救出を試みるが失敗する。

ボルトがもげた

トゥデイ乗りのパイセンに相談したらビートのオイルパンが余ってるってことなので貰って解決した・・・・・・

シリンダーブロックを洗う

シリンダーブロックは灯油とモノタロウの粉パーツクリーナーで洗った。こちらもウォーターラインの錆がなかなかに酷かったので、リン酸系錆取り剤で錆取りした。アルミを侵す可能性があるのだが短時間なら大丈夫そうである。

つづいて、ホーニングしてみる。

ホーニングツール
軽くホーニングした

ピストンとメタルに取り掛かる。

ピストンリングを交換する
メタルも換えておく。

今回はメインメタル・コンロッドメタルも交換する。

メタルキャップ組付け

オイルポンプもばらしてみた。Oリングは交換する。

オイルポンプも一応点検する

ピストンリングコンプレッサーは落ちてた銅版と買ってきたホースバンドで自作したが、十分使えた。銅版の厚みは0.5mmだと思う。

ピストンリングコンプレッサー

いろいろと端折るけど、だいたい組み上がった。

仮組み

上の写真は横倒しになっている。660ccのアルミエンジン、エンジンスタンドがなくても簡単に向きを変えられる。

あとはHH3のエンジンから一部パーツを移植するのだが、当然HH3のエンジンを降ろしてからの作業となる。

つづく。

次→エンジン降ろし編


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