ポーターキャブのぐらぐらハンドルを修理

ポーターキャブPC56Tですが、ステアリングの遊びが10時~2時の角度ぐらいありますwww
これでも問題なく直進するのですが、できればシャキッと遊び無しにしたいですね。
ということで遊びゼロを目指して修理に挑戦します。
※結果的に旋盤加工が必要

ぐらぐらの原因

ステアリングの遊びの原因を調べたら、リレーアームにガタが原因でした。
こいつはステアリングギアボックスから出たアームの動きを、左右のタイロッドに伝える部品です。
センターアームとも呼ばれています。

ラジエターを外すと見えるリレーアーム
リレーアームのガタの動画
取り外したリレーアーム

リレーアームのブッシュがノギスでわかるぐらいに広がってます。
しかも具合が悪いことに、リレーアームが取り付く車体側のシャフトも痩せています。

なので、シャフトにスリーブを挿入して、
その分だけ内径を広げたブッシュをリレーアームに装着することにしました。

車体側のシャフト

リレーアームのブッシュ交換

まずリレーアームのブッシュを交換します。

もともとのブッシュは外形Φ24mm、内径はΦ18mm ツバの高さは3mmでした。
今回はシャフト側に細工をするので、内径Φ20mmを選びます。

外形24mm、内径20mm、ツバ高さ3mmのブッシュを探しましたが無かったので、
つば高さ4mmのブッシュを買って旋盤でツバを1mm落としました。

買ったブッシュは
無給油ブッシュ 銅合金 ツバ付薄肉タイプ (MPFZU20-20)」です。

ちなみに、リレーアームの厚みは50mm。

ブッシュは弓ノコで切って外しました。

外れかけのブッシュ ちなみに余計な所まで切ってしまってます🙄
外したブッシュ

新品ブッシュの圧入は万力だけで簡単です。

新品ブッシュを圧入した写真

車両側の軸の加工

車両の軸の細工です。

もともとΦ18mmの軸に対して、20mmのスリーブをかぶせます。
このスリーブはリニアシャフトを旋盤で加工して制作しました(先輩が)

シャフト ストレートタイプ (PSFU20-400)

Φ20mmのシャフトにΦ18mmの穴を開けて、長さ50mmで切ります。

際どい旋盤加工ね

それからこのスリーブを、車両に取り付けます。

まぁ、すんごく苦労しました。嵌合がキツくてなかなか挿入できませんでした。
スペースが狭くてハンマー振れないし、炙ったり冷やしたりして、なんとか挿入できました。

シャフトとリレーアームを合体する

あとはリレーアームを取り付けるだけ♪
とおもったら全然入りませんでした。
嵌合がカツカツです。マイクロメータで測定したら20μmしか隙間が無いという状態。

ブッシュにペーパー当てたり、研磨剤でグリグリしたりして入るようになりました。
作業がやりにくいので、フロントメンバーごと車体から外して作業しました。
最初から外せばよかったわ。でもブレーキホースを外すのが嫌だったんですよね。

そしてグリスを詰めて完成!

リレーアームのナットにはキャップをつけておいた

ステアリングシャフトのブッシュを交換

ステアリングホイール自体もガタガタしてました。
ステアリングシャフトのブッシュが無くなってたので修理。

ブッシュが無くなっている
ブッシュは部品が出ました。 8871-49-101

装着!!!

修理後インプレッション

無事に修理ができて、ステアリングの遊びがかなり減りました!

https://www.youtube.com/shorts/kiQWGyiDK08

今までフニャフニャだったステアリングがカッチリしたので、ドライブフィーリングがいい感じです。
時間掛かりましたが、やって良かったです。


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