でもクランクプーリーは元のエンジンのを使っていた。
今回はこれをビートのクランクプーリーに交換した。
ビートのクランクプーリーはストリート(アクティ)よりも小径で軽量化されている上、
プーリー比が低くなっていてオルタの回転数が抑えられている。
高回転仕様なのである。
しかしながら、ストリートとビートではオルタネータ・エアコンコンプレッサーのベルトの種類が違うので互換性がない。
比較表を作ってみた。
車両\補機 | オルタネーター | コンプレッサー |
ビート PP1 | 3PKリブベルト オルタ側直径約67mm クランク側直径約126mm プーリー比:1.88 | Vベルト クランク側直径約97mm |
ストリート HH3 | Vベルト オルタ側直径約70mm クランク側直径約142mm プーリー比:2.03 | 3PKリブベルト クランク側直径約119mm |
コンプレッサーのプーリーの直径は測り忘れた・・・。直径はおんなじ。
ビートのオルタとコンプレッサーを使えば良くね?、と思うかもしれない。
しかしビートのエアコンは旧冷媒のR-12、一方ストリートはR-134aだったし、
ビートのオルタネータはオーバーホールに失敗したのという経緯がある・・・。
なのでちょっと面倒な作業をすることになった。
クランクプーリーの比較
クランクプーリーを見比べてみる。
左側のデカい六角が付いてる方がビートのプーリー。
見事にVベルトとリブベルトが入れ替わっているのがわかる。オフセットは同じようだ。
大径側にオルタ、小径側にエアコンベルトがかかる。
コンプレッサーのプーリー
ストリートに載っていたコンプレッサーは、リブベルトのプーリーが付いていた。
しかし調べていくと、ストリート(アクティ)は、複数のコンプレッサーが設定されていることがわかった。下表にまとめた。
No | メーカー | 型式・モデル | 冷媒 | ベルトの種類 |
① | サンデン | TR-70 | R-12 | Vベルト |
② | サンデン | TRS050 Model 3352 | R-134a | リブベルト |
③ | サンデン | TRS050 Model 3353 | R-134a | Vベルト |
TRS050の3352と3353はプーリー除く本体は同じ。
TR-70とTRS050には互換性がない。
元々ストリートに載っていたのは②だった。Vベルトにしたいので③のコンプレッサーに交換する。
20万キロ走ってるので今回はリビルト品にしてみた。
オルタネーターのプーリー
ストリートには日立製オルタネーターがついている。一方、ビートは三菱製である。
しかし都合よく軸の太さが同じだった。
プーリーの突き出し量が違うだけなので、カラーを2mm厚に変えたらビートオルタのプーリー流用できた。
※2mmカラーはモノタロウで売ってる0.5mmシムを4枚重ねた。
意外と簡単にできた。
以上の作業でビートのクランクプーリーが付けられた。
インプレ
すごい効果有り
とにかく発進が楽になった。ここまで変わるのかと思ったぐらい変わった。
ヘッドライトを点けた時のアイドリングの落ち込みが少なくなった。負荷が軽くなったっぽい。
エアコンONしても走りが軽くなった。特に発進しやすくなった。ただしこれはリビルト品のコンプレッサーに交換したのが効いてるのかもしれない。
当初、オルタの回転数が減るのでアイドリングで発電量が足りなくならないか心配していた。夜間含めて数日走ったが特に問題無さそう。素ビートで問題ないのだから当たり前っちゃ当たり前かもしれない。
もっと早く手を付ければよかったなぁ。
以下、関連事項
プーリーを組み替えたりしてる中で、E07Zのオルタのプーリーの寸法も取ってみた。たぶんライフ用。
プーリーの直径は約67mm。ビートとほぼ同じ。
ただしオフセットが違いました。また軸の太さがビート15mmに対してライフは16mm。互換性なし。
ストリート(アクティ)のオルタに入っていたカラーの寸法
外形直径28mm 内径15mm、厚み8mm が1個。もう一枚0.5mm厚ぐらいのが入ってた。
が失くしてしまったʅ( ◔౪◔)ʃ
ビートのプーリーを使うときは、これらのカラーを外して2mmのカラーを入れたらちょうどいいらしい。