市販のルームランプを調光できるように改造!

ストリートの荷室を明るくするべく、
ネットで自動車用のLEDルームランプを買いました。
(Lightronic 260mm 7W)

届いたものを見ると、結構しっかりしてて十分に明るいです。
明るすぎるぐらいなので、調光できるようにしてみました。

https://www.amazon.co.jp/dp/B07WJLCKGK/

※注意: 改造は自己責任です。

ばらしてみる

分解しました。
ケースはアルミ製で厚みも1mm以上あって頑丈です。
LEDの基板はまさかのアルミ基板でした。コストが掛かっていますね。

LEDの駆動には、専用ICによるチョッパ回路が組まれていました。
ICの型番は”OC5219″。調べてもデータシートが見つかりません。
ピン配列と機能から”PT4115″というICとほぼ互換のようです。

PT4115の調光機能

IC “PT4115″をググるとデータシートが出てきます。
DIMというピンがあり、PWMかアナログ電圧を入力することで出力電流をコントロールできるようです。
データシートから次の2つが分かりました。
①DIMはIC内部の基準電位5Vに200kΩでプルアップされている。
②DIMは0Vで最小、2.5Vで最大輝度となる。
購入したルームランプでは、ICのDIMピンは使われていません。

GNDとDIMピンの間にボリュームを入れてやればとても簡単に調光できそうです。

調光実験

さっそくボリュームを付けて実験してみました。
ボリュームは200kΩです。DIMピンはIC内部で5Vに200kΩでプルアップされてるので、ボリューム最大時に2.5Vになり最大輝度となるはずです。
実際には上のグラフのように0~0.5Vまでは出力電流が0なので、この範囲ではボリュームを動かしても光りませんでした。
なので、シリコンダイオードをGND側にボリュームと直列に接続して0.6Vほど嵩上げさせました。

使ったボリュームは昔秋月電子で売っていた100kΩの2連スライドボリュームです。
2連なので直列にして200kΩです。このボリュームはBカーブなのですが、ほんとうはAカーブの方が適してます。人間の目はログスケールなのでAカーブのほうが自然な操作感になります。
上手く行ったのできれいに仕上げます。

ケース加工

スライドボリュームを選択してしまったので長穴を加工しなければなりません。
元々付いているON/OFFスイッチの上に、ドリルで連打してヤスリとカッターで角穴を開けました。

上の長穴です。

ボリュームの固定は接着剤です。

配線して組み立てて改造完了!

クルマへの取り付け

改造が済んだのでクルマに取り付けます。天井につけようと思いましたが
天井を外すのが面倒なので、元から荷室に付いているランプを置き換える形にしました。
なお元々はリアドア連動ですが、ドア側スイッチがやや不調なので連動なしにしました。

ちょうどよいサイズの廃材の鉄板が有ったので、ステーを作りました。
穴を開けただけですが。

クルマにステーを取り付けます。元のルームランプがねじ1本で固定されていたので
これもネジ1本で固定してやります。やや不安定な気がしますが、ルームランプなのでOKとします。
あとは電源の配線をして、取り付けるランプをステーにネジ止めして完成です。
なお電源の配線はフェライトコアに2ターン通しました。ラジオへのノイズ対策です。

これで室内が明るくなりました。ちなみに消費電流は輝度最大(つまり無改造と同じ)で0.6A@Vin=12V、 輝度最小で0.1A@Vin=12V程度です。
0.1A程度ならバッテリーもだいぶ保ちそうです。


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