プリント基板を発注してみた【PCBGOGO】

昔からプリント基板を自前で作ってきたけど、最近は中国の製造メーカーに発注しています。
今回は中国のプリント基板製造メーカーPCBGOGOにプリント基板を発注してみました。
中国メーカーですが日本語サポートなので、初心者でも敷居が低いです。思いの外簡単です。
※PRを含みます。


ところで今回作る基板はとある制御装置の一部です。長引きそうなので完成したら別途公開予定。
通常の基板の他に、筐体パネル用の基板も作ってみました。合計3種類です。
今回はPCBGOGOから案件を頂きましたので、せっかくだし普通の緑じゃなく、カラフルな基板を3種類発注しました。
PCBGOGOはレジストの色が豊富で嬉しいです。
(色によってリードタイムやコストが変わります。標準は緑)

レジスト色:
緑、赤、黄色、青、白、紫、黒、黒(つや消し)、緑(つや消し)、なし
2024.1現在のレジストとシルク。黒(ツヤ消し)や緑(ツヤ消し)って珍しい

1. 完成基板

まずは完成したプリント基板を御覧ください。

基板はプチプチ袋に真空パック
梱包状態。これらがダンボールに入ってやってきます。

自分で設計した基板が実際に届くと嬉しいです。

① パネル用基板

この基板は装置の筐体の前後パネル用として作りました。
FR-4、t=1.0mm、レジストの色は黒です。
一部を裏からLEDの光で光らせたいので、レジストを抜いてます。

2種類を面付けしています(別途面付け料金が必要)。

レジストは艶あり黒です。
良く見ると少し擦り傷のようなものが見えますが、これはフィルム印刷の跡らしいです。
外観を気にする場合、フィルム印刷を使用しない対応も可能とのこと!

その時は発注時の”ご要望、連絡事項等”欄に「フィルム印刷の使用を避ける」という旨を記入してほしいとのこと。

シルクは掠れも無く綺麗です。
上の基板に小さい文字で製造番号が書かれていますが、これはオプションで無くすことが可能です。
(今回はオプション設定をし忘れた)
レジストには艶無し黒も選べるようで、どんなものか気になるところです。

ちなみに銅箔部は標準設定では半田レベラーされます。面積の大きい所はこんなかんじ↓

② 赤い基板

これは外から見えなくなるので通常の緑色でも良かったんですが、見飽きたので赤にしてみました。

FR-4、t=1.6mm、レジストの色は赤です。

クリスマスカラーだね?
0.3mmピッチの配線もきれいです。

赤レジストは見にくいかなと思いましたが、実際はそんなこともなく、銅箔もくっきり見えました。

5枚の発注ですが10枚来ました。サービスかな?ラッキー!

③ 黄色基板

FR-4、t=1.6mm、レジストの色は黄色です。
黄色レジストの基板を見るのは初めてですが、目立っていい感じです。
こちらも10枚来ました。

黄色です。

品質全く問題なし。
銅箔部分は明るく見えるので、ベタアースにして銅箔部分を多めにした方が栄えそうですね。

ちなみにこんな感じに使います。

2. 注文方法

注文方法を紹介します。と言っても、サイトが日本語なので、
敢えて説明する必要は無さそうなぐらい簡単です。

最安になる基板サイズは10cm × 10cm以内です。
基板CADにてガーバーデーターを作ります。RS-274X準拠です。
必要なのは下記のデーター。zipファイルに圧縮しておきます。

  • .GTL: 部品面のパターン
  • .GBL: 半田面のパターン
  • .GTS: 部品面のレジスト
  • .GBS: 半田面のレジスト
  • .GTO: 部品面のシルク
  • .GBO: 半田面のシルク
  • .TXT: ドリル穴 (.XLN)
  • .GML: 外形情報 (.GKO)
  • .GTP: 部品面のメタルマスク ※
  • .GBP: 半田面のメタルマスク ※

※メタルマスクを作らない場合は不要

ガーバーデータが正しいかどうかは、ガーバービューアを使うと便利です。

続いてPCBGOGOのアカウントを作ります。日本語なので特に難しい部分はないです。

住所は英語の国際表記で入力します。

続いて「自動お見積もり」ページに移動します。

即時お見積もり」ページに移動します。

ガーバーデーターを入稿」のボタンを押して、さっき作ったzipファイルを指定します。

するとこのように読み込まれます。
本来ならアップロードした基板の画像が出るはずですが、
なんか表示されないことが多いです。
先程のガーバービューアで問題無ければ大丈夫でした。

あとは板厚やレジスト色などを選択していきます。
選んでいくとコストや納期が即反映されるので、色々試してみると面白いです。
あとは、配送業者を選択します。私はコスト面からOCSを選んでいます。
DHLが一番速いと思います。

決まったら「カートに入れる」を押します。このあとデータのチェックが行われます。
データに問題があっても日本語で連絡が来るので、英語や中国語に怯える必要はありません。

しばらくするとデータ確認完了のお知らせが来るので、
「レジに進む」から支払いをします。クーポンを使う場合はここで指定します。
なんと海外サイトでは珍しくJCBカードが使えました。
不安ならPaypalを選べば良いと思います。

ちなみに今回の場合、12月28日に注文して12月31日に発送され、1月6日に届きました。
年末年始を除けばもうちょっと配達早いかな?

PCBGOGOの紹介

最後にPCBGOGOの紹介をします。

  1. 低価格:低価格&高品質の基板試作と試作実装サービスを提供し、5枚から注文を受け付けます。
    今新規ユーザーに向け$1プリント基板試作&送料無料という特典を開催しております。たくさんの割引とプレゼントを用意します。
    クリスマスの時期にはPCBGOGOクリスマスキャンペーン等もあったりします。
  2. 短納期:通常では、PCBの製作期間は2~3日間だけです。
    急ぎの場合は、12時間特急或いは24時間特急サービスを提供できます。
  3. 高品質:製品の品質を保証します。
    ISO 9001:2015の品質管理システムとUL証明書に完全に準拠しています。すべての回路基板は、出荷前に十分にチェックされます。

個人的には日本語によるサポートがかなり魅力だと思います。
英語のやり取りに怯える必要はないのです。

PCBGOGO WebSite


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