EP・LPなどのレコードを聴くためのフォノアンプ(イコライザアンプ)を製作しました。オペアンプを使って簡単に仕上げます。
回路構成
レコードプレーヤーから出てくる信号はとても小さく(2.5mVぐらい)、逆RIAA特性(※)に従っているので、フォノアンプ(イコライザアンプ)で一旦増幅&イコライジングする必要がある。
※レコードは低音を減衰させ、高音を強調して記録されている。
回路はCR型とした。この前に、NF型イコライザアンプも作ったのだが、実装が悪くノイズが乗ったので、本作を作った。
電源電圧を±5Vにた。これはトランスが小さいので、電流を稼ぐためである。
オペアンプは最初、NJM4580DDを使っていたが、このオペアンプは入力バイアス電流が最大500nAあり、回路中R1,R10により、オフセット電圧が出てしまった。終段では2.7Vものオフセット電圧になってしまった。現在はオペアンプをJFET入力のOPA2134PAに変更し、出力オフセットは80mVぐらいになった。(これでも多いが、妥協したw そのうち出力にカップリングコンデンサを入れる)
回路設計の甘さを感じた。第1作目では、ちゃんとコンデンサを入れたので問題にはならなかった。
製作
基板はプリント基板を作りますた。
トランスに銅箔を巻いた。ノイズへささやかなの対抗
電源スイッチのマウントは下図のようにした。
スイッチのボタンは接着剤でスイッチと繋いだ。電源基板は裏面に両面テープを貼ってケースに固定する。
ケースのアースはスペーサで取る。金属スペーサが在れば良かったんだけども。
コネクタ類は全て基板に実装した。整備性は高い。
ケースの中身はこんな状態になった。トランス周りの金属板は、あまり意味なかったのでこの後取り外した。
外観はこのようになる。
さいごに
製作費用は3,000円ぐらいになった。心配していたノイズも無く、音質もいいと思う(注:先入観とかあります)。オペアンプを使うので、調整箇所も無く、簡単に製作できる。
電源スイッチを付けたが、消費電力は5Wも無さそうだし、スイッチなしでも良かったと思う。