トラックにありがちな「流れるウインカー」の点灯回路の依頼を受け、製作しました。
簡単に数を増やせるようにしています。せっかく作ったので記録として記事にします。
※製作したのは2020年1月ごろです。
コンセプト
- 本来のウインカーに連動する。
- 1灯につき1回路。数珠つなぎしたらランプの数が増やせる。
- 基本はディレイ回路。電源が入るとちょっと遅れてリレーがONする
- 遊び心で、電源が切れるとちょっと遅れてリレーがOFFする(なお現行法ではNG)
3連の場合は本来のウインカー+遅延リレー2個という感じです。
接続構成図
下記のような接続を想定しています。
回路図
タイマーIC NE555(使用したのはLMC555)による典型的なディレイ回路です。
Winker端子にウインカーの配線を分岐して接続します。
OUT端子に流したいランプを接続します。
Battery端子に常時電源を繋いでおくと、OFF時もディレイします。
S/F端子は、ディレイ時間の切り替えです。アースに落とすとゆっくりになります。
Winker端子に12Vが入ると、少し遅れてリレーM1がONし、OUT端子が通電します。
詳しい解説
ディレイ時間の時定数は、R3・C2で決定します。
S/F端子がGNDに落ちると、C2にC3が加わり、時定数が大きくなり時間が伸びます。
D3は電源OFF時のIC保護用です。
D3は、Battery端子を使った際、Winker端子への逆流防止です。
負荷になるランプの電流が流れるので、耐えるものが必要です。
リレーには秋月で販売されていたEP1-N5を使った。
R9は基板配線の都合のジャンパーです。本来は不要です。
製作したもの
動作はこんな感じです。これは5個の回路を繋いでます。
(点滅周期的には2,3個が限界でしょう)
OFF時もディレイさせたときの様子です。
下記、製作の様子。
添付
基板の実装図とパターン図をアップしておきます。なお、基板の長手方向は50mmです。